悲しい予言の先に

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私「ありがとうございます。今ナッツさんのことで、何か気になることはありますか?」 「あー、悲しくなるかなあと思う。」 私「それはどうしてですか?」 「旦那さんが死んでしまうから。」 私は口には出さず「えーっ」と叫んでいました。余りにもショッキングな予言だったからです。 これを聞いているナッツさん大丈夫でしょうか。 私「今のご主人の事ですか?その事は今ナッツさんに知らせても大丈夫なのですか?」 「もう既に知っている。」 知っている?不治の病の宣告でもされたのでしょうか? 「準備が出来るように教えておいた。」 私「ではその事について今話すのは大丈夫ですね。」 「全然。ナッツも全部知ってるから大丈夫。」 私「ご主人はどうして亡くなるのですか?」 「今から八年後に脳梗塞でいきなり倒れて亡くなってしまう。」 私「その事は変えることの出来ない運命なのですか?」 「そうですね。ほぼ無理だと思う。変わっても別の事が起こります。会社が倒産したり、事故にあったり…。」 私「そのことをキャサリンさんはどのようにしてナッツさんに知らせたのですか?」 「夢で知らせておきました。」 私「ナッツさんはその事を自覚してますか?」 「知ってる。口に出さないだけで知ってる。」 私「心の準備はできているのですね。」 「準備できるように知らせたから、これから徐々にしてゆくんじゃないかな。」 私「これからナッツさんが辛くなったら、キャサリンさん励ましてあげてくださいね。」 「はい。」
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