悲しい予言の先に

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私「最近ではどんなことをされましたか?」 「今の旦那と結婚するように仕向けた。」 私「今のご主人は数年後に亡くなられるそうですが、わかってたんですか?」 「知ってたけど、世間的に見ても結婚した方がいいと思ったから。例えばいきなり外国人と結婚すると反対が多いでしょ?でも旦那が死んだら仕方がないじゃん。」 次の結婚を睨んでワンクッションとしての今のご主人… そんな認識です。 私「そうなるとナッツさんはまだいいとしてお子さんはどうでしょう?」 「どうもないよ。ハーフで生まれるとそれも苦労するだろ? 大丈夫、最終的にはみんな幸せになれる。」 私「ナッツさんとコウさんは、前世で強い繋がりがありますか?」 「あまりないと思うけどね。」 私「貴方の名前を教えてください。」 「ルドルフ。」 私「貴方からナッツさんに何かありますか?」 「願いが叶うからいいんじゃない?外国に住むんじゃないかな、将来。外国人との結婚の可能性も高いと思うよ。じゃないと旦那さん死なないよ。」 私「その方はナッツさんが知ってる方ですか?」 「いやこれから出合う。」 私「何年後くらいに出会いますか?」 「旦那さんが亡くなる頃。」 私「今言ってはいけないことは言わないでくださいね。」 「ちょっと喋りすぎたかな。少し時期は変わってくるかもしれない。言っちゃったから。」 私「出会った時はナッツさんにはわかりますか?」 「わかると思うよ。」 私「ナッツさんとお子さんにとってよい未来ですね。」 「そう。」 私「さっきナッツさんは貴方に対する印象が良くなかったのですが、どうしてでしょう?」 「邪魔しているようにも見えるからね。」 私「実際はどうなんですか?」 「助けてるつもり。」
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