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何度も何度もやめようとした。
体に悪いと知っていたから。
体を傷付けているだけだと分かっていたから。
それでも、どうしても、やめられない。
一人になると、気付けば食べ物を手にしている。
…でもこれが償いでもあった。
私が犯してしまった罪への代償だった。
決してやめることの出来ない、自分で自分を傷付ける儀式。
よろつきながらベッドに戻り静かに目を閉じる。
ゆっくりと意識が遠のいて、私は深い眠りにおちた。
長い、長い…終わらない悪夢へと。
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