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ビー…プシュー…
バス停には祭りから帰る人の長い列ができていた。
私は2、3本バスを見送って、人が少なくなるのを待ってからバスへ乗り込む。
座れる席は空いてなかったけど、満員ほど混んでいない。
バスの後ろの方にある吊革を掴んで、バスに揺られながら携帯を開く。
22時18分。
結構遅くなったな…
家に着くころには、23時ぐらいになる。
これからスーパー行って、買い物して…
なんかもう…眠たくなってきた…。
携帯を閉じ、うとうとしていると
ドンッ!
と誰かにぶつかられ、同時にバサッという音が聞こえた。
「いたた…なんだろ。」
音がした方へ目をやると、さっきぶつかった人の物と思われる生徒手帳が落ちていた。
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