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キーン…コーン…カーン…コーン…
結局その日、瑠海は学校に来なかった。
何かあったのかな…
休みなんて珍しい。
なんで来れなかったのか、連絡すら来ていない。
「バイトもあるし帰るか。後でメールでも入れとこ。」
仕方なく、校門を出て一人でバス停へ向う。
相変わらずバス停には数人の生徒。
その中で、一際目立つ生徒が視界に入ってきた。
数人の生徒たちから、一人だけヒョコッと頭が出ていて、軽く190㎝近くはあることがここからでも分かる。
「大きいな、あの人。」
あんな人…今までバス停にいたっけ?
普段、瑠海と話しながら帰っていたから気付かなかったのかな。
バス停に近付くにつれて、その顔がハッキリしてくる。
モデルでもしているかのような身長に、整いすぎた顔立ち。
なんか、芸能人みたい…
「……………………んっ?」
その時、あることに気が付いた。
「あの人って…。」
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