いつかの疑問

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「おい、どうした?」 「………………」 「お~い!」 「………あ!!」  突然大声を出したかと思えば反転して来た道を駆け出す天パ。 「おい! どうし――「水筒の袋忘れた! 取ってくる!」――はぁ」  天パの奇行に驚くも、遠くから聞こえてきた天パの言葉に思わずため息を吐く前髪。 「だそうですが、どうするよ?」  おそらく五分はかかるであろう天パを待つか待たないか、前髪は悩んでいるが、金髪は腕時計を見て、 「待たない」 「何の躊躇いもない!?」  一秒待たずして放たれた言葉に流石の前髪もツッコミをいれる。 「いや、今日週刊誌の発売日だからな。コンビニ行かなきゃならん」  前髪は金髪がマイナーな漫画雑誌を毎週購入しているのを思い出す。  この金髪、様々な要因から典型的な不良の格好をしているが、中身は『親に貰った身体に傷はつけられない!』などと言ってピアスなどは決して身につけず、提出物は必ず期限の三日前に提出。学校の掃除は当たり前、近所の清掃ボランティアにも積極的に参加するほどの好青年なのだ。
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