―参―

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土方の故郷の村では攘夷の気運が高まりつつあった。 剣術道場の者や腕に自信がある者、若者に攘夷戦争への出兵命令が出された。 その出兵命令が土方にも出たのだ。 君枝の顔は泣きそうだ。 「十四郎…。断ることもできるのよ」 土方はゆっくり息を吐く。 「君枝さん。これは命令だ。逆らえない」 「おい」 銀時が鋭い視線で土方を見る。 土方はその鋭い視線に後退りしそうになるが堪えた。 「まだ、引き返せるぞ」 土方は銀時と、同じく鋭い視線を向けている坂本・桂・高杉の目を見返す。 「俺は―――」
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