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土方の故郷の村では攘夷の気運が高まりつつあった。
剣術道場の者や腕に自信がある者、若者に攘夷戦争への出兵命令が出された。
その出兵命令が土方にも出たのだ。
君枝の顔は泣きそうだ。
「十四郎…。断ることもできるのよ」
土方はゆっくり息を吐く。
「君枝さん。これは命令だ。逆らえない」
「おい」
銀時が鋭い視線で土方を見る。
土方はその鋭い視線に後退りしそうになるが堪えた。
「まだ、引き返せるぞ」
土方は銀時と、同じく鋭い視線を向けている坂本・桂・高杉の目を見返す。
「俺は―――」
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