―壱―

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土方は銀時の右腕の袖を捲る。 右腕には深い傷。 土方は薬を塗り、包帯を巻く。 隣では、高杉の傷の手当てを桂がしていた。 「ほら、できたぞ天パ」 土方は銀時に言う。 「天パって呼ぶの止めてくんない?」 「天パに天パって言って何が悪い」 「そういや、自己紹介しとらんかったのう…。 わしは、坂本 辰馬じゃ!アッハッハ」 「俺は桂 小太郎」 「坂田 銀時。んで、このチビが…」 「高杉 晋助。チビ言うな」 (知ってるけどな。つか、やっぱ過去なのか) 「土方 十四郎だ」 四人の手当てが終わったところで桂が口を開いた。 「土方殿。ここらに食糧を分けてくれそうな家はあるか?」 「…ある」 高杉が土方に、 「そこまで案内してくれねェか」 土方は東にある食糧を分けてくれそうな家まで案内することになった。
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