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時間になり戻ると、南主任しかいなく、一言で言えば入りずらい。
言い訳をもんもんと考えていると、ドアがおでこに直撃した。
「いったぁぁ……」
「なにしてんだ?」
「な、なにも………」
「麻琴からの伝言。ごめんなさいだって。」
「いえ…べつに…」
「うん。お前なら許してくれると思った。」
ポンッと置かれた手はすぐに離れた。
うつむく私に見えたのは、裾がびしょ濡れの南主任のズボン。
「あ。あと。」
「はい??」
「俺のこと主任って呼ぶな。」
「は……はぁ………」
「なにしてるのー?」
女の人ががジュースを両腕いっぱいにしながら走ってきた。
「うわっと!」
と。降ってきた数本の缶ジュースは私の頭に直撃した。
「うわー!!ごめん!大丈夫?」
「は、はい……」
痛む頭を抑えながら開けた目の前には、ショートボブの女の子。
「ミサキなにしてんだ。」
「す、すみませぇ…ん。」
缶ジュースを拾い上げ、手を差し伸べると、よいしょっと、体重がかかった。
「あ、ごめんなさい私重いですよね!?」
「い、いえそんなことわ…」
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