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「今度からお前に頼もう。」
渡された白のボードペン。
「で、でも!」
「な?皆も賛成だよな?」
「はい!!!!!」
皆の言葉に立ち上がって、ペンのキャップをとった。
皆のミーティングの内容をピックアップしてガラスボードに書いていく。
「じゃあ。作成に…………」
その言葉に全員が気がついた。
「場所がなかったな………」
南さんの言葉に皆の顔色は暗くなる。
「あの。」
ペンのキャップを閉めて、しっかり立ち直した。
「皆さんに確認してもらいたいんです。」
「すごい……これこの短時間で?」
早乙女さんがアトリエの真ん中にだって一周する。
「はい。」
「これか………お前が言ってたやつは。」
「す、すみません…勝手に……」
「いや。いいんじゃない?」
その言葉に胸が踊る。
「元通りだ。」
三越さんが嬉しそうにはにかんだ。
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