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「き、キスしたあー!!」
ミサキさんが私たちを指差して早乙女さんより赤い頬似てを当てて叫んだ。
「あ、頭に響く………」
お酒の回った頭がグラグラと揺れ始める。
「んーじゃあ私たち向こうだから。」
ミサキさん、大石さんが右の道を麻琴さん、三越さんが左の道を手を振りながら去って行った。
ど、どうしよう………。
「お前は?こっちなの?」
一人酔っていない南さんが私の顔を覗く。
「えっと…上町ですっ………」
寝不足の体にお酒が回るのは意外に早い。
「お前…なんか顔色悪くないか?」
「き、気のせいです!は、離れてください!」
グイグイと寄ってくる南さんの顔を通り過ぎる車のヘッドライトが照らしては消える。
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