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キラキラしてる瞳が私を見ている。
ドキンッ
ど、ドキンッってなに!?
酔いが回って思考がおかしくなる。
「気分悪い?」
そういえば……グルグル………。
「う、」
「う??」
「うぇーーーっ………」
「は!?おい!ちょっと待て!」
「ぎ、ぎもぢわるい………」
そう言ってしまえばどんどん吐き気が迫ってくる。
「のれ。」
涙で滲む視界の先には背中を向けてしゃがむ南さん。
「い、嫌ですよっ……」
「嫌じゃない。ほら。」
急に体中が火照る。酔いが最高潮に達して、視界が見えなくなった。
「おい!」
最後に遠くの方で南さんの声が聞こえた。
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