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「別に、なんとも思わねえから。」
ほらっと渡されたのは暖かいお茶。
「着替え……」
私の言葉に、ニヤッと笑う南さん
「誰かさんが吐いて大変だったんだぞ?」
「へ!?うそ!すみませ…」
「嘘。」
ドアの向こうに消えた南さんに呆然としてしまった。
「お、おはようございます。」
「薬。飲め。」
机の上におかれた薬と水を飲んで少しすると頭痛が引いた。
「今何時でしょうか………」
携帯も鞄も何処にあるか分からない。
「10:30」
短い答えがキッチンの方から帰ってきた。
「なんか食うか?」
「い、いえ!滅相もない!」
「……………いいや。適当に作る。」
顔を出して私を睨んでから、また南さんはキッチンに戻った。
それから、南さんが出してくれたパスタを食べて、会話もなく時間がすぎた。
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