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「で、此方が 南 大紀。君の班の班長であり主任だ。」
「…よろしく。」
楽しくなさそうな顔と共に手を差し出されて、掴めば優しく包まれた手を慌てて引いてしまった。
「南くん。幸先悪いね。」
「そうですかね、社長。」
8:30
オフィスに戻れば、さっきの光景が嘘のように人がひしめいていた。
「今日からこの部署にはいる、えーーーっと。」
「大城 優子です。」
深々と礼をすればざわめきが大きくなる。
「俺の班にはいる。1週間は………早乙女お前がみろ。」
「はいはいー。」
一番前で腕を組んで立つその女の人は、赤茶色のカールさせた髪の毛が似合っていた。
「それじゃあ今日もよろしく。」
一拍の拍手で社員が散らばって行く。
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