ハングリー

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それを連中は大和がビビっていると思ったのか、ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながら武器を構え直した。 「俺たちの楽しみの邪魔した罰を受けてもらわねぇとなぁ!」 リーダー格の男は振り上げた金属バッドを大和へ振り下ろした。 「おっと」 大和はそれをなんの苦もなく避けた。 だけどそれは連中の怒りを煽ってしまい、 「お前らもやれ!殺しちまえ!」 「「「「オォ!!」」」」 リーダーの命令により、 全員が大和を襲いだした。 「うわぁマジか」 普通なら、10人対1人で敵うはずがないのは今どき小学生でも分かるだろう。 だが大和は、 避ける。 避ける。 避ける。 連中の攻撃を意に介さず 全て避けていた。 (ハァハァ、畜生……! 何で一発も……当たらねぇんだよ!!) 「あ~……クソッ」 (面倒臭せぇなぁ、こんなに動いちまったら腹が減る………) 「あああ!?」 大和は何かに気づいたかのように突然動きを止めた。 「?」 連中も不思議に思い、同じように動きを止め肩で呼吸している。 (ハァハァ……なんだぁ?観念でも……したのか?)
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