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「おい!!安田のお出ましだぜ(笑)」 ……バザバサバサッ 高校二年の春、始業式早々あるクラスメイトの声と同時に降りかかってきたもの ぼくがそれが何かを察知するにはそう時間はかからなかった。 なんせ、強烈な臭い、もとい腐敗臭がしたから けど反抗なんてしてられない したらどうなるかなんて考えたくもない だから僕はいつものように唇をぎゅっと噛み締め、こぶしを握りしめて、何もなかったように通り過ぎる はずだった、一年のころはそれでよかったはずだった ……のに 「おい安田!!お前のためにこんだけ集めてやったのに例の一つもなしかよ(笑)そりゃ大好きなパパとママにも捨てられちゃうよねー(笑)」 信じられなかった どうしてお前が知ってるんだろうって 思い出したくないことが頭の中を駆け巡る そう僕はステラレタ 僕はその事実から逃げるようにしてそ 教室を飛び出した
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