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久々に家に帰ると郵便受けには「大倉忠義様」と書かれた転校先の学校からの手紙がたくさんきていた ふと今日の日付をみて見れば5月15日 もう新学期が始まって一ヶ月 俺は一回も学校に顔を出していなかった 普段の俺ならこのままこの封筒の束をスルーして明日からまた遊び呆けていただろう。 だが、なにをおもったのか明日はいってみよう。も思った。 なぜだか自分でもさっぱりわからないが、きっと新しい何かを発見できたら…という期待が俺の心の奥底にあったんだろうと思う。 その日シャワーから上がった俺は名前と顔が一致しないような女たちからメールがきているであろう携帯を一切見ずにベットへと倒れこんだ。
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