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目の前の光景は
そう、例えるのであればいつかの学園ドラマのイジメのシーン
あんなのドラマの中だけやと思っていた
実際に起こってるだなんて…
上から降ってるくるたくさんの笑い声
隣から聞こえてくるすすり泣きの声
正反対のものが俺の脳内で響き渡っている
頭が痛かった
こんなことになるんやったら、いつも通り学校なんてこなけりゃよかった。
すると上から
『なぁ、そこのイケメンくんも一緒にたのしもうよー!!スカッとするよ!!』
すぐにでもふざけんなって言ってやりたかった
人いじめてスカッとするとか頭おかしいんちゃうか
あいにく、こんな荒れた俺でも目の前のびしょ濡れで震えてる奴を見てイジメを承諾するほど腐っていない
ただここで怒鳴ったりしたら、こいつらと一緒のような気がして
『勝手にやっとけや、俺興味ないし』
とだけ言い放った
『え、まさかの関西弁??かっこいいんですけどーっ』
『え、なんかSっぽくない?やばーいっ』
という声が聞こえた。
どうやらこの学校の生徒は俺をイラつかせる天才のようだ
そこで鳴り響くチャイム
しょうもない奴らはとっとと消えていった
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