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彩葉は反対する遥に思い切って宣言した。
「遥が私を心配してくれているのはよく分かっている。でも今回はごめんね。私、彼と付き合ってみる」
「え!」
遥は始めて彩葉が自分の意見を聞かなかったので驚いた。
でもそれだけあの人を気に入ったということだろう。
「分かったわ。そこまで言うなら付き合ってみれば。何かあったら相談にのるわよ」
「うん。ありがとう」
遥が賛成してくれたので彩葉は喜んだ。
「でもその前に一つだけ確認しましょう」
「何を?」
「後輩の入院患者さんが医師だと言わなかった理由よ」
翌日樋口の病室へ行った。
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