◇ 樋口と舞子のおまけ話

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◇ イズミの元へ樋口から教会結婚式の招待状が届いたのは、それから一年後のことだった。 「寿」の文字が金色に光っている。 樋口の自筆でイズミへのメッセージが添えられていた。 ”今日遭いたい、明日遭いたいという気持ちの積み重ねが、結婚につながりました。” 「よかったなあ」 イズミは心から祝福した。 バージンロードを歩く舞子さんの花嫁姿はきっと美しいだろう。 勿論出欠ハガキは出席に○で返信だ。 『30には結婚したいし、俺もそろそろ本気で考えるかな』と、少しだけ思った。 終わり
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