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VS 新米冒険者
♯１ Setsu Side
ーービーッ、ビーッ、ビーッ
「……ん？何の音だ？」
果実のなる木の上で気持ちよく昼寝していたら、何処か機械的なアラームが頭に響き渡った。
「セツ様っ！侵入者ですよ！」
……ついに来たか。ダンジョンが解放されて早くも三日が経った今日、漸く侵入者が訪れた。俺はダンジョンの情報を確認した。
――▽ダンジョン情報。
迷宮名：
▽階層情報
階層：全一階層
迷宮層：一階層迄
住居層：一階層目
▽魔物情報
現存数：２１
▽侵入者情報
現存数：２
▽罠情報
現存数：０
▽その他詳細・速報
ーーＬＶ．１０ヒューマン（剣士）が侵入しました。ＬＶ．９ヒューマン（魔法使い）が侵入しました。
二人、か。どちらも同じ位のレベルから察するに二人はタッグを組んでいる冒険者ってとこか。ＬＶ．１０前後だし、駆け出し冒険者か？まあ、何にせよ戦闘開始か。
あ、因みに名前は《セツ》とした。刹那でも長く生き延びれる様にって願掛けだ。ネーミングセンスねえな、俺。
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