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♯3 Setsu Side
「あー、マジか。」
飛んで帰ってきたブレイズに何があったのかピックに通訳を依頼して理解した。カカツの実……恐るべし。
しかし、こりゃあコボルトだけじゃあ厳しくなってきた。この一ヶ月で使用したポイントはコボルト10体が100ポイントにブレイズ10体が300ポイント。それからカカツの木など森の木を部分的に変えている為、残るポイントは63ポイントしかない。
……手詰まりか。仕様がない。出るか。
「ブレイズは臭いから極力離れていてくれ。多分池でカカツの実の臭いを落とすだろうが、ここからは俺とピックでやる。指示があるまで中央の池付近の森に隠れておけ。」
『ワフッ!』
「はあ……ミスだったな。モンスターの特徴考えてなかったわ。」
「仕方ないですよ。人間だれでも失敗はあります!失敗は成功の母ですよ、セツ様!」
それは発明品だった気がするのだが……。まあ、いい。
俺はこの一ヶ月の集大成を見せるべく、"ある物"を取りに戻り、ピックと共に中央の池に向かう。出来れば、使わないことを祈っていたんだがなあ。仕様がない、か。
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