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♯3 Enemy Side
あれから二人は慣れない臭いに苦しめられつつコボルトを倒し、ついに池まで到着した。
池を見るや否や普段高圧的なケビンが顔を輝かせ、池まで走っていった。それを慌ててマイクが追いかける。
「ちょ、ケビン!待てよ!!何してんだよ!!」
池に到着すると黒のローブを脱ぎ去り、更にはローブの下にきていたレザープレートも外そうとしている。
「うるさい!カカツの臭いが少しでも取れれば今以上に魔法を早く打てるんだ!こんな臭い僕は耐えられない!」
「だからってダンジョンで装備を外す奴が居るかよ!襲われたら如何するんだ!」
「軽く洗うだけだ!直ぐに済む!その間見張りをすれば僕は安全だ!」
「お前本気かよ!?……ったく、40秒で終わらせろよ!」
「分かっている。なるべく早く済ませる。」
鼻歌交じりに装備に次いで服脱ぎ、池の水で洗濯を始めてしまったケビン。マイクは飽きれながらも周りを警戒する
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