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ーーケビンが洗濯をしていると、不意に"誰か"に背中を押された。
「!!??」
勢いそのままにケビンは頭から池に飛び込んだ。その音に慌ててマイクは振り向く。マイクが見た光景は池で溺れそうになっているケビンの姿だった。
「お、おい何やってんだ早く上がって来いよ。」
「が、がぶお、がぶぶ、ごぼおっ!!」
「ーーーーっ!マジかよ!!っケビン!掴まれっ!!」
本気で溺れている事に気付いたマイクは慌ててケビンへと手を差し伸べた。ケビンは死に物狂いでそれを掴み、漸く陸に上がった。
「ハーッ、ハーッ、ハーッ!」
「お前何やってんだよ、遊んでんじゃねえんだぞ?」
「ーーっ!!」
バキッと音がし、マイクが倒れた。マイクは頬の痛みとケビンの憤怒に染まった表情で自分が殴られたのだと分かった。
「おま、なに「お前が押したんだろうがあっっ!!」
マイクの言葉を遮り、ケビンが多分に怒りを込めた口調で叫ぶ。
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