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オープニング
「ん……。ここは……?」
目を覚ますとそこは見知らぬ天井だった。俺は藁の敷かれた硬いベッドから身を起こし周りを見回す。
窓も扉もない、ただの岩で囲まれた洞窟の様な場所。目の前には古い木材で作られた机とその上に蝋燭。
床に足を下ろし立ち上がってみると床はどうやら木で出来た床らしい。……洞窟の様な場所なのに、木の床?どういう場所だ、ここは。
そういえば服も変わっている。時代錯誤も良いところな感じの麻で出来た服だ。RPGでいう旅人の服みたいだな。
夢ではないだろうか、と頬をつねるが、……痛い。どうやら夢ではない。というか、硬いベッドに寝ていた所為か背中が痛い。頬をつねる迄もなかった。
「ここは、どこだ?」
窓も扉もない部屋(のような場所)を見回して見る限り、どうやら閉じ込められているのは確かなんだが……。
はて、俺は昨日何をしてた……?
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