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あまりにうるさいから腹パンをおみまいてやった。こいつは顔はそれなりに整っているのだがとんでもない変態だ。だから彼女どころか女子とうまくいっている姿を俺は一回たりとも見たことはないし、これからも見ることはないかもしれない。
「で?なんの話だよいったい?」
「いってて・・それがよ、このクラスに転校生がくるんだってよ!!!。しかもかなり可愛いらしいぜ。」
こんな俺にもフラグが立ったなどというアホは放置してまあ、おれには関係ないか。どうせ可愛い女の子なんてうちのクラスのイケメン、藤田(ふじた)くんが狙ってくるのだろう。
「お~い。早く席につけ~」
「おっと、やべぇ。先生来ちまった。じゃあまたな。」
といって彼は席へ・・・正確には俺の隣の席へ座った。
「え~と、今日は転校生を紹介します。周防さん。入ってきてください。」
「はい。」
どこか優しげな声か聞こえた次の瞬間。とても綺麗・・いや可愛いともいえる少女がはいってきた。確かに智也の言うとおりの美少女だった。クラスの男子が全員彼女に見とれていただろう。
「おい、雄二!!、お前顔が真っ青だぞ?」
隣の席の智也が心配そうに話しかけてくるが、俺には返事を返す余裕すらなかった。なんせ自分でもわかるほどに顔を真っ青にし、冷や汗や体の震えがとまらないのだから。
なぜ?なぜあいつがここにいるんだ??いったいなぜ・・・?
そんな俺をよそに彼女は自己紹介を始める。
「私は周防(すおう)美咲(みさき)といいます。一日でも早くこのクラスのみんなと友達になりたいと思っています。どうかよろしくお願いします。」
・ ・ ・
さきほどホームルームも終わりもう放課後だというのに彼女・・周防さんの席にはたくさんの人だかりができている。その中に智也もいるのだが・・・まあいいだろう。それよりも今日はさっさと帰って寝るとしよう。うん、それがいい。そう思いさっさと帰ろうとしたのだか・・・
「ま・・待ってください!!ゆう・・水瀬くん!!!」
そう声をかけられ振り向くと・・ある意味今日一番関わりたくなかった周防さんに声をかけられた。
「あ・・あの・・・大事な話があるのでちょっとお時間よろしいですか?。」
~第2章~
「・・なせくん・・水瀬君!!!」
突然の彼女の声が聞こえた。
「あの・・・聞いてました?」
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