第3章 『新婚旅行』

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高速道路を約一時間半走り、やがて車は京都に入り、そのまま清水寺近くの二年坂にある高級旅館に入った。 女将を筆頭に和服の仲居が手を付いて迎え、趣があり和を重んじる『京都らしい』上品な旅館に、まりあは「わあ」と目を輝かせた。 「すごく素敵」 「ああ、一度スタイン教授と来たことがあって」 と二人は話しつつ仲居の後をついて長い廊下を歩き、案内された美しい和室にまりあは再び「うわあ」と感激の声を上げた。
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