21550人が本棚に入れています
本棚に追加
あらぬ方向に想像を膨らませている美咲の心中を察したシンは弱ったように息をついた。
「……恥ずかしいことを書いてるなんて言い方すると、変態みたいだね」
「あ、ううん、そんなことないけど」
美咲は慌てて首を振った。
菅野君が変態だなんて、そんな風には思わないけど。
でも、どんなこと?
と問いかけようとして、口をつぐんだ。
「実は……趣味で小説を書いてて、そのネタ下書きなんかを綴ってあったんだ。
それで、恥ずかしくて」
漏らすようにそう告げたシンに、美咲は驚いたような表情を見せたあと、
「菅野くん、小説書いてるの?すっごいね!流石だね!」
と身を乗り出した。
最初のコメントを投稿しよう!