第6章 『天使の生活』

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「散々探したはずの所にちゃんとあったみたい」 二人は笑いながらそんな話をしてバス停の前まで来て足を止めた。 そういえば深く考えなかったけど、私これから菅野君の家にお邪魔できちゃうってこと? どんな家なんだろう? 前に高級車のお迎えが来てたくらいだし、きっとお金持ちなんだろうな。 だけどお迎えはあれきりで、その後はバスで帰ってるのよね……。 「もう、お迎えの車は来ないの?」 それとなく尋ねると、 「ああ、あの日はたまたまで……」 と苦笑したシンに、美咲は「そうなんだ」と頷きつつ、やって来たバスに乗り込んだ。
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