第6章 『天使の生活』

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二人が庭に出ると、可愛が笑顔で歩み寄ってきた。 「ケーキとお茶を用意するけど、お部屋に運ぶ?」 「ありがとう。 天気もいいし、風が気持ちいいから庭のテーブルにしようかな。 あっ、用意は僕がするから大丈夫だよ」 『庭のテーブル』という言葉に美咲は目を輝かせた。 庭のテーブルでお茶できるなんて素敵。 花と緑の中のテーブルが、まるでおとぎの国のよう。 「それじゃあ、藤堂さん、座って」 とナチュラルに椅子を引くシンの姿さえも、まるでメルヘンを思わせた。 二人はそのまま庭のテーブルでお茶とケーキを食べながら、カバンの修理を待つことにした。
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