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二人が庭に出ると、可愛が笑顔で歩み寄ってきた。
「ケーキとお茶を用意するけど、お部屋に運ぶ?」
「ありがとう。
天気もいいし、風が気持ちいいから庭のテーブルにしようかな。
あっ、用意は僕がするから大丈夫だよ」
『庭のテーブル』という言葉に美咲は目を輝かせた。
庭のテーブルでお茶できるなんて素敵。
花と緑の中のテーブルが、まるでおとぎの国のよう。
「それじゃあ、藤堂さん、座って」
とナチュラルに椅子を引くシンの姿さえも、まるでメルヘンを思わせた。
二人はそのまま庭のテーブルでお茶とケーキを食べながら、カバンの修理を待つことにした。
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