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「このシフォンケーキ美味しい」
ふわふわのシフォンケーキを口に入れるなり目尻を下げた美咲に、シンは嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう、このケーキは可愛さんの手作りだって」
「そうなんだ。すごいねぇ。
って、そうそう、『可愛さん』ってお母さんだと思ってたけど実はおばあ様ってこと?
ちょっと信じられないんだけど」
「うん、実は僕自身も信じられないんだ。二人とも祖父母って感じがしないしね。
実際50代と40代で年齢も若いんだけど」
「で、でも、それ以上に見た目も若いよね?」
「ああ、うん、それに関しては『年取ることをやめたから』って言ってた」
そう言ったシンに、美咲は「へっ?」と目を開いた。
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