第6章 『天使の生活』

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「このシフォンケーキ美味しい」 ふわふわのシフォンケーキを口に入れるなり目尻を下げた美咲に、シンは嬉しそうに微笑んだ。 「ありがとう、このケーキは可愛さんの手作りだって」 「そうなんだ。すごいねぇ。 って、そうそう、『可愛さん』ってお母さんだと思ってたけど実はおばあ様ってこと? ちょっと信じられないんだけど」 「うん、実は僕自身も信じられないんだ。二人とも祖父母って感じがしないしね。 実際50代と40代で年齢も若いんだけど」 「で、でも、それ以上に見た目も若いよね?」 「ああ、うん、それに関しては『年取ることをやめたから』って言ってた」 そう言ったシンに、美咲は「へっ?」と目を開いた。
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