プロローグ

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私の家族は少し変わっていた。 私は昔からずっと祖母と暮らしていた。 父は出張。母は仕事で毎日夜遅くまで働いていた。 そんな私は何も知らず、ただ素直に育ってきた。 我が儘を沢山言った。 沢山困らせた。 沢山喧嘩した。 けど 祖母と過ごす毎日は誰と過ごすより心地よく、楽しかった。 時間はあっという間に走り去る。 その事をよく理解していなかった私はある時やっと自分の愚かさと過ちにきずく。 高校2年の時 祖母はなんの前触れもなくこの世を去った。 このお話はそんな彼女の祖母と過ごした時間とその後の人生を描いたお話し。 彼女の祖母と過ごした時間は彼女にとって 今でも一番の宝物。 大切なことは目には見えないからこそ大事に今を生きてほしい。 そう思うのは、決して悪いことではないはずです。 ここで貴方に質問をしましょう。 貴方にとって一番大切なものはなんですか? お金ですか? 権力ですか? 自分自身ですか? それとも………
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