0人が本棚に入れています
本棚に追加
日本の真ん中。TOKYO
腰まである長い髪。
アッシュ色の、それは自然ではない色をした、人形のような顔立ちの、一言でいうなればギャルの典型的な姿かたち。
そんな武藤ミチルは二年半前、ここにたどり着いた。
出雲とは違って、行き交う人々は冷たくも感じるが、
ここは彼女を受け入れた場所。
ここで生きていくと決めたのだ。
しかし、ここへ来たのは偶然ではない。
TOKYOに来るべくして来たとでも言おうか。
それはこれからの物語で明かされることだろう。
すべては、ミチルが高校3年の三学期が始まろうとしたときから始まった。
最初のコメントを投稿しよう!