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黙り込んだおっさんが呆然としている。
後数秒で駅につく
ドアが開くと俺とおっさんは真っ先に降りて "警察に電話するから待っててください。"と言って携帯をとった。
その時回りから悲鳴が聞こえた、悲鳴のしたほうを向くと…
逃げ惑う人々が見えたその奥に見えたもの……痴漢したおっさんに被害者の女子高生が捕まっている。
少しでも目を離した俺がうかつだった…おっさんの右手には小さなナイフ…
俺が一歩ほど踏み出したところでおっさんが叫んだ。
「近寄るんじゃねえッそれ以上近寄ったら刺すぞッッ」
かなり興奮している、あいつはいま何してもおかしくない状況だ。
「(どうする俺…俺は傷付いてもいいが、同じ学校の生徒が人質にとられている…)」
近くにいたこわもてのお兄さんに警察をよんでくださいとだけ伝えた。
そして俺はおっさんに近づく…
おっさんは近寄るんじゃねえ、刺すぞと何度も連呼している。
女の子が刺されたら洒落になんねぇ、一か八か…
俺はおっさんに向けて全力で走り出した。
おっさんは腕にいた女子高生を乱暴に倒してナイフをこちらにむけて立っている。
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