最俺

大学卒業？気にするな。

ー仍綺sideー

俺の部屋は3階。書斎の真上に位置する部屋だから、エレベーターで上がって行けばすぐ。

途中で誰も遭わずに、エレベーターを降りて正面にある"Naoki"と彫られたプレートの掛かったドアを開ける。

すると、そこには藍色の制服と腕に小さく俺の名前が入った刺繍付きカッターシャツや黒い皮の鞄、黒い皮靴などの学校生活に必要であろう衣類がまとめてある。

それから教科書代わりであるタブレット端末、ノートが何冊かと、生徒カード。

そして何やらペーパーテストのようなものが置いてあった。

・・・。

解け、ってこと・・・？

ですよね。シャーペンと消しゴムが横に控えてる時点でもう解けって言ってるようなものだし。

面倒臭い・・・

ー3分後ー

どうやら俺は高校3年間の勉強全てに難がないようだ。

細かく、小さい解答欄が印刷されている用紙が真っ黒になるくらい、全て埋めてやった！(ドヤァ

・・・って、誰にどやってんだ。

どうでもいっか。(自問自答が多い)

とりあえず学園の情報収集しよう。

「えっと、全寮制中高一貫男子校私立赤宮学園・・・か。」

ざっと調べると。

A・B・C・Dが基本クラス。NRSクラスは特別枠で、能力者・・・つまり非科学現象を起こせる、強い魔力を持った人だけ基本クラスにプラスされ、特にこれといった独特の活動はない。

生徒会は、NRS・Aクラスの者が一人～三人必要とされ、全学年の内から会長、副会長、会計書記が2名の合計5名に、庶務が加えられることもある。

生徒カードへの情報登録には、口座・個人データ・学年学級・顔写真等が必要。

学園敷地内の施設は、消灯時間まで使用可能。食事は自炊・食堂・学園内で取り、生徒カードによって支払う。娯楽は課題をこなして自分の回答をタブレット関連で担任に送った上で、使用可能となる。

中等部は深緑、高等部は青のブレザーに学年の系色に近いネクタイを着けるというのが制服だが、通常はあまり指定しない。か。

「へぇ・・・」

不良とお金持ちがわんさかいそうだね・・・族長もいたりして？

いや、ないない（笑）あったら凄く困る。