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仍「いいよ。」
俺が割りと早く答えたのが意外だったのか、伯父さんの手が一瞬止まる。
が、また直ぐに微笑んで再開する。
永「そっか・・・それでね?その魔力を移すのは本人の結構な体力と、器がいるんだ。」
器は、戦闘時用いることができ、持ち歩くのにも苦はなく、時には隠せるものじゃないといけない。
んー・・・コンパクトで隠せるもの・・・あ!
仍「じゃあ、悪魔の劔・・・は、やめといて、やっぱりピアスで。」
そう言って微笑みかける。
悪魔の劔は、僕が所持している、見た目が護身用のサバイバルナイフみたいなもの。
伸び縮みさせることもできるけど、基本の大きさがポーチにはいるくらい小さく折りたためるし、外見も黒い鞘に紅色の石が埋め込まれたものとシンプル。
でもこれ以上魔力が入れられると少し危険だから、ピアスにしてもらう。
永「そうだね!じゃあ、準備が一通り終わったらやろっか。・・・はい、髪の毛染め終わったよ。コンタクトは自分でやってね。」
何時の間に?!
と、思いながらも頷いて、前髪で隠れなくなってしまった目に、コンタクトを着用。
眼鏡もして・・・
優等生、仍綺の出来上がりっ!
うん、本当はガリ勉でも何でもないのにそれっぽく見えるのが黒髪黒目眼鏡のスキルだと実感した。
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