大学卒業?気にするな。

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ガチャリ。 永「ナオー、まだー?」 そう言って伯父さんが入ってくる。 ああ、待っててくれてたんだね・・・ってなぜ窓から?ここ4階だよ?そして断りなしなの? ノックとか呼びかけとかなかったのかな? 永「あ、ごめん。まだ着替えてる途中だった?」 仍「じゃなきゃ上半身裸じゃないと思うんだ。・・・とりあえず閉めて?寒い・・・」 現在2月。流石にまだ寒い。 だから上半身だけでも裸はキツい・・・ 永「りょーかい。僕も寒いから中にいるよ。」 でしょうね。 そんなことを言わずとも入ってくる。 暫くの沈黙ほど気まずいものはない・・・ と、思っていたら結構重要な問題が脳内に浮かんできた。 よし、聞こう。 仍「そういえば伯父さん。俺が行く日本って、普通?機械?魔法?」 ・・・作者わーるどに入り始めたから説明しようと思う。 俺たち亜種から見る世界は、天界・地上界・魔界の3つ。 その内の一つである、地上界に人々は住んでいることになる。 ややこしいことに、これも三つに別れていて、一番安全なのが普通世界、別名表世界。 二番目が非科学、魔力、ファンタジーが多く存在する魔法世界。 三番目が全てが機械でできていると言っても過言ではない、機械世界となっている。 そんな三つの世界には、共通の『ルート』が存在するのだが、なぜか日本だけ共通して同じ場所に位置し、同じ言葉を使う。 だから、時々魔力を持って生まれてくる子供や、人ではない種族と人の間にできた子供もいるのだが・・・ 残念ながら無事成長する、生き残るケースは少ない。 授かったのが10割とすれば、まず2割は自然に消えてしまう。4割は10歳以下、もう2割は15歳以下で、殺されるか魔力封印が突然切れたことによる死。 そして、残った2割は少なくとも傷つきながら何とか生き延びる可能性が高い。 俺の血筋・・・と言っても、まだ歴史は浅いけど、まぁ、それなわけで。 日本人とヴァンパイアから始まって、俺は悪魔の劔という大変面倒なオプション付き。 ・・・まぁ、過去話は後回し後回し! 仍「伯父さん、着替え終わったから・・・目隠し外していいと思うよ?」 永「だってだって・・・ナオの腹筋がぁ・・・」 どういう理由なのそれ。絶対ふざけてるでしょ。 仍「はぁ・・・まあ、とにかく。俺の行く世界は?」 永「・・・主に普通世界、異常等あれば吠えるまたは戦う。」
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