エピローグ 蓮華草

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 改めて印象って大事だと思った。  あの日の委員選は、私よりも衝撃的なスピーチをした者ははっきり言っていなかった。  そのメンバーの中じゃ、私が選ばれるのも当然といえば当然だったのかもしれない。  これが、作戦会議のときに明日香が言っていた、『上手くいき過ぎると面倒なことになる』というやつだ。  私はみんなに私のことを理解してもらえれば、別に誰が副生徒会長になろうがどうでもよかった。  が、こうしてなってみると、これからの面倒事が目に浮かんで少し嫌気がさす。  委員選の時とは違い、スピーチを終えると、さっさと自分のクラスの列に戻り、座る。  前後に座るクラスの女の子たちが「よかったよー」とか「お疲れ」とか言ってくる。私も、苦笑いしながら適当に頷いた。  その後も長く、私たち生徒に夏休み中も勉強はするように、とか、ハメを外しすぎないように、とか、喝を入れるような話を延々と繰り広げ、1時間近くかけて、ようやく終業式は終わった。
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