終わりのほし

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地平線の彼方まで、永遠と何もない大地が続く。 空には、いくつもの明るさの違う星たちが揺らめき、この惑星のすぐ隣の惑星が無音のまま大きく浮かんでいる。 その惑星の遥か遠く、月が小さく浮かんでいる。 透明な光を放ち、わずかにこの大地を照らしていた。 人の姿はない。 ……いや、ただ一人。 この何もない大地に佇む少女がいた。 微かに吹く風に髪をなびかせ、地平線の先をただじっと見つめていた。
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