終わりのほし

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目覚めたとき、少女は自分の体がひどく重たく感じて、暫くそのまま冷たい地面に横たわっていた。 そして声を出すために、口を少し開けて、喉を震わせようとした。 「……」 やっぱり、声は出なかった。 少女は溜息をつく。 夢の中の自分なら、今にも飛び立てそうな軽い体で、美しい声で、歌うことが出来るのに。 現実の自分には、そんなことは出来ない。 この惑星のように、自分の中には何もない。 少女は、そんなことを考えながらふらふらと立ち上がり、地平線の方へと歩き出し、登ってくる透明な光を浴びて、朝を迎えるのだ。
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