何もかも

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恐らく、あれは約1800年前の夏だった。 世界中の人間の個体数は100億を越えた。 誰もが幸福を感じ、戦争もテロもなく、言葉の壁さえ乗り越え、100億の人間が皆、笑っていた。 少女はそんな世界に生まれた、ごく普通の、どこにでもいる女の子だった。 彼女の12回目の夏。 世界は突然、終わりを告げた。
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