始まり

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魔王の姿をここで紹介しておこう ――魔王ルシファル 漆黒の髪にそれに縁取られた白磁肌に形の整った美しい顔 瞳は右目は深紅、左目は群青の色を浮かべている これだけならばただ美しいだけなのだが、そこにただの美しさは存在しない 瞳には常に冷酷な色を宿し、その顔に浮かべる微笑には無慈悲な美しさが存在している ルシファルに慈悲も慈愛も必要ない 手にするは力と支配のみ 天より堕ちたあの日より、望むは神たちの転覆 背徳の神が這う地のを天上より見下ろす そして、新たなるモノを求めて…
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