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「チカ、お前、いつまでもそんな純粋だと永遠に童貞守っちゃうよ?
男は30歳越えても童貞だと、そのうち妖精になるんだぜ」
「守ってねーんだよ!クソ学ブン!」
ファーストフード店の片隅。
観葉植物で店内の死角になってるのをいいことに、いつまでも笑い転げている笑い上戸な学ブンを睨む。
コイツ普段はクールでミステリアスなんて言われてるけど、とんだ認識間違いだ。正した方がいい。
ムカムカしながら、シェイクのストローを噛んで、固いソファにもたれかかった。
………別に、
俺だって、健康な中学男子なのだ。
そういう方面に興味がないって言ったらウソになる。
女の子は可愛いと思うし、触りたいなんて欲望だってわいたりする。
でも、そういうことする相手が誰でもいい訳じゃないんだ。
始めては本気で好きな人がいい。
好きな人を大事に思いやりながらヤりたい。
そんなこと言ったら、多分、学ブンは
「お前は乙女かっ!」
って笑うけど、
年上のよく知らない女であっさり筆下ろししたような、チン軽なヤツに、理解されなくったって俺は構わない。
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