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2012年12月27日。
この寒空の中、俺らは電車の中にいる。
祐「はぁ~、なんで俺らまで学校なんて行かなきゃ行けないんだよ」
達「俺らが馬鹿だからじゃね?」
祐輝はため息をつき、わざとらしく頭をかいた。
祐「補習ならまだわかるが……今、午前6時3分ですけど……。」
達貴は手を胸の前で小さく振った。
達「補習でもこの時間はない。すべての元凶は……。」
二人はもう一人の奴の方を向く。
駿「Zzzz……。」
祐・達「寝てやがる……」
見事な爆睡だった。
アナウンス「次はΟΟ~。お出口は左側です。」
もうすぐ着くよ、と知らせるアナウンスが流れた。
祐輝と達貴はアイコンタクトを交わし、無言のままでいる。
聞き慣れた音と共に俺らは降りて寝ている駿稀のちょうど後ろの窓を開ける。
時間になり、扉が閉まった。
祐「駿稀!起きろ!!」
駿稀が目を覚まし俺らの方を向いた。
俺らは小さく手を振る。
駿「着いたか・・・・えっ?なんでお前ら外いんの?……えっ、あっ、ちょ、ちょっとおおぉぉぉぉ……」
駿稀を乗せた電車はなにもなかったかのようにいってしまった。
祐「駿稀。お前の事は…明日まで忘れない。」
達「なにフラグ立ててんの?」
こうして二人は学校近くのコンビニで待つことにした。
そして10分後に駿稀が達貴だけをボコッたのは別の話(笑)
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