第〇話

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「反抗的な目もそそるねぇ」 そろそろ気づけよ 後ろにいる奴のこと 「そう?別に反抗してるわけじゃないんだけど。」 気持ち悪くてイライラしてるだけだし 「てかさ。そろそろ気づいたら?後ろにいる俺の部下たちに」 「は?部下?」 「まだ気づかないの?二丁使いって言ったら分かるかな?俺らdarkprinceのボス」 刀使いが静かに前へ歩みでて謳う 「お前が今まで気安く下品に話してた人は和くん…だよ」 にっこりと黒い笑みを讃えて優しく言う獣使い 「……まじかよ」 「まじまじ大まじ。」 「てかさ。呼んでから30分も経ってんじゃん」 「また真樹がカンガルーに殴られてさ。運ぶの大変だったんだよ」 「ふーん」 darkprinceの契約上トップ4(ボスの直接部下)はボスに関わる事柄に原則全員で行動しなきゃなんないの 「ところで和。コイツどうするの?」 無表情で相手を見下ろしながら問うてくる合気道使い 「んー。いつも通りでどう?」 殴って放置。 警察に捕まって身元バレてボスに迷惑かける ボスから直々に制裁食らうっていうね。 「やりすぎないようにね」 「了解」 そう呟いてニヤリと口を歪ませながら愉快だと笑うハッカー あいつは逆鱗に触れたみたいだね 珍しいよ こんなに怒るなんて 「今から命乞いしたって無駄だからね」 にっこり微笑んでお腹を一回顔面二回その他諸々殴って気絶させる それから刀使いが近くの砂利道へそいつを勢いよく投げた 「バイバイ」 体と石がぶつかり合いざざっと音を立てる砂利道 寝転がる敵を見つめながら心の中で言い聞かせる darkprinceのボスはいついかなる時もポーカーフェースを忘れずに(とどめをさすときをのぞいて) 感情移入なんて必要ない 敵にお情けなんて当たり前だが墓穴の材料 必要なのは残忍な心だけ 信頼できる少人数の仲間だけで成り立つ組織こそ頂点へ立つに相応しい ボスらしい立ち居振る舞いと素晴らしいこの仲間たちとで掴み取ってやるさその頂点 絶対にお前を許さない 雑魚は雑魚らしく俺の足の下で苦しみ蠢きな それがお前らの役目だ
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