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「本来なら…こういうことは丁重にお願いするものですが
私たちには時間がありません
他の姫たちを早く救出しなければなりません」
「救出?」
「はい、魔族は姫を殺すことは出来ませんが…
危害を加えなければ問題ないのです
たとえば…眠っている間に拉致するとか」
ミリアさんの表情から察するに…
「既に拉致られた姫様がいると?」
「えぇ…それが先ほど言っていた織(しき)よ
あのバカ…
おにぎりにつられて魔族についていったのよ!!」
ずっこけました…
もうなんなの…
「アホですか~~!!?その姫さんは!!」
「そう!アホなのよ!!バカ!!バカ!!本当にバカなのに天才的な頭脳をもってるのよ!!」
「織姫は戦争において天才的な才を発揮します」
ミリアさんが淡々と話す
「強いってことすか?」
「いいえ、頭の回転が異常に早く的確な作戦、指示を出せるのです」
「本当…普段はバカなのに…」
そういったリリーナ姫はどこか少し嬉しそうだった
「姉妹のように仲がよかったのです」
ミリアさんが俺にだけきこえるように教えてくれた
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