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「魔族です」
「魔族…ですよね…でも俺には…」
「心配要りません
貴方は戦う必要はないのです」
俺は目を見開いた
え?戦わなくていいの?なんで?
俺の疑問を払拭するかのようにミリアさんが言葉を続ける
「今までは魔族と人間は友好関係にありました
争うことも無く
それは魔王様が人と友好的な関係を築いてくれていたからです
ですがその魔王が1ヶ月前…
おろかな人間によって殺されてしまいました」
シリアスな話だからな
俺のギャグは炸裂しないからな
「その人間は勇者になりたかったのか…魔族たちに乗せられて…
魔族たちは魔王を殺すことはできない
それは全ての魔族が魔王により命を握られていたから
だから魔族たちは…人間を利用したのです
そして人間の手により魔王は殺され…
その人間も自由になった魔族たちに殺され
自由になった魔族たちは好き勝手に暴れ始めたのです」
「それってでも…軍を編成したりとか、この城にも沢山の兵士たちが…」
「無理なのです
魔族たちの数は人間をはるかに凌駕しています
魔族たちをおとなしくさせるには
魔王を再生させるしかありません」
お姫様の言葉にミリアさんも静かにうなずいた
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