prologue

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「ばあちゃんから電話があるよ」 5歳だった僕は公園へ迎えにきた父にそう告げた。 そして…… 家に帰り着いた僕と父を待っていたのは母と電話先で祖父の死を告げる祖母の震える声だった。 それが僕の憶えているはじめての力を自覚した時だ。 この力には必ず別れがついてきた。 だから…… 僕は逃げること、避けることをずうっと強いられてきた。
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