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『寝てたでしょう!?』
「はいよ」
(第一声からこれかよ)
『このサボリ魔、クラスがどこになったか知りたくない?』
「なに?教えてくれるん?」
『なわけないっしょ!面倒でも確認しに来なさいよ!』
「定期が期限切れてんだよ~頼む、教えて」
(嘘だけど……)
『知ってるわよ~先週、安達たちと隣町に行ってたでしょ?』
(ばれてらぁ?!俺、なに、監視されてんの?!)
電話先の亜矢子の勝ち誇った顔が目に浮かぶ。
(面倒だなぁ……)
「ハイハイ、行きますよ、行けばいいんでしょ」
(気が向けばね……)
『言っとくけど、教科書購入一覧、それから鬼原から頼まれた入学式の進行表は部室のロッカーに入れてるから。早く取りに行かないとね』
(なぬ!?)
「明日の朝のリハに間に合わなねぇじゃん!岩田のやろーファックスするって……」
『朝から来ないからよ!執行委員って大変ねぇ、ちゃんと取りにくんのよ!!』
プッと切られた。
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