prologue

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~25歳の春~ 母から年に数回送られてくる荷物。 その懐かしい故郷の“便り”に混じって真っ白な封筒を見つけた。 封を開くと表に僕の名前の書かれた往復葉書。 差出人の名前に懐かしさを感じた。 “新郎 岩崎堅太郎” 高校時代の悪友というか親友だと僕が思っていた奴の名前だった。 高校を卒業後、逃げ出すように故郷を離れて7年。 燻り続けた里心に衝き動かされ僕は帰郷を決意する。 許されたとは思ってないけれど、あの頃の思い出と共に帰ってみようと思う……
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